中期経営計画2024
1.「中期経営計画2024」の策定について当社は、創立50周年を迎えた2018年9月、次の50年を見据えた成長シナリオとして、2020年3月期から2022年3月期までの3ヵ年計画「中期経営計画2021」を策定し、その諸施策の遂行に努めてまいりました。最終年度となる当2022年3月期は中間点を折り返し、営業利益およびROEの経営目標について超過達成の見通しとなるなど、概ね順調な進捗であることが確信できたことから、次の3ヵ年に向けた当社グループの成長の道筋について、株主、投資家など市場関係者の皆様と共有するため、「中期経営計画2024」を策定いたしました。
2.「中期経営計画2024」の概要(1)フィロソフィー
①経営理念 : すべてはお客様のために
②ビジョン :「我が国業界No.1企業を目指す」
「グローバル競争に勝ち残る企業を目指す」
③行動指針 :「F.Y.T(ファイト)」(変化に柔軟に、常に若々しく、果敢に挑戦する)
「3G(スリージー)」(あらゆるものを、グローバルに、総合力を活かして)
「加賀イズム」(経営マインド・営業マインド・社会人としての心構え)
(2)基本方針
当社は、「利益重視の経営」を徹底しつつ、「我が国業界No.1企業」「グローバル競争に勝ち残る企業」を目指すことを中長期のビジョンとしています。このビジョン実現に向けて、次期中期経営計画では、以下の基本方針に沿った諸施策を展開してまいります。
①更なる収益力の強化
時代を先読みし、高い成長性や収益性が見込める市場に注力します。
②経営基盤の強化
更なる効率性、健全性を追求し、“我が国業界No.1企業”に相応しいグループ経営基盤へ変革します。
③新規事業の創出
ベンチャー投資やM&Aを積極的に活用して新たなビジネスを創出し、外的環境変化への耐性を強化します。
④SDGs経営の推進
「社会課題の解決」と「企業としての持続的成長」の両立を目指した経営を推進します。
項目 |
2022年3月期 計画策定時予想 (2021年11月25日公表) |
(2021年11月25日公表) |
2025年3月期 経営目標 最新見通し※ (2023年5月11日公表)
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売上高 |
4,700億円 |
7,500億円
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変更なし |
営業利益 |
150億円 |
200億円
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300億円以上 |
ROE |
9.7% |
8.5%以上
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安定的に10%以上 |
※ 当社グループは、2021年11月25日に公表しました『中期経営計画 2024』に掲げた成長戦略に沿って、目標達成に向けて取り組んでまいりました。
本日開示しました「2023年3月期決算短信」に記載のとおり、計画初年度にあたる2023年3月期は、世界的に半導体・電子部品不足が続く中、当社グループの調達力の強みを最大限発揮した結果、新規M&A目標を除いて、 売上高、営業利益ならびにROEのすべてのKPIにおいて2年前倒しで最終年度の経営目標を達成いたしました。
一方、将来の見通しにつきましては、2024年3月期は景気後退リスクや一時的な顧客在庫調整等の影響を織り込むものの、2025年3月期には回復し再び成長期に戻るシナリオを想定しております。
このように、計画策定時には想定していなかった、当社グループが属するエレクトロニクス業界の目まぐるしい環境変化およびそれに伴う足元の業績変動を踏まえ、計画最終年度の業績見通しをアップデートいたしました。
なお、中期経営計画における基本方針、成長戦略等は変更せず、引き続き各種施策を展開してまいります。
(4)事業ポートフォリオ計画(売上高)
事業セグメント |
2022年3月期 計画策定時予想 (2021年11月25日公表) |
2022年3月期 直近予想 (2022年2月3日公表) |
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電子部品事業 |
3,080億円 |
3,130億円 |
3,800億円 |
EMS事業 |
1,100億円 |
1,100億円
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1,500億円 |
CSI事業 |
400億円 |
400億円 |
540億円 |
その他事業 |
120億円 |
120億円 |
160億円 |
新規M&A 等 |
― |
― |
1,500億円 |
合計 |
4,700億円 |
4,750億円 |
7,500億円 |
(5)株主還元に関する基本方針
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営上重要な施策の一つとして位置づけ,将来成長に資する投資の推進、中長期的に健全な財務基盤の維持ならびに連結業績の進展を総合的に勘案しつつ、連結配当性向の目安を25~35%に置き、1株当たり配当金を安定的且つ継続的に充実化することを基本方針としております。