加賀電子株式会社 新卒採用

PROJECT

仕事を知る

BUSINESS FIELD STORY 04

TAKAHIRO URAZAWA
浦澤 貴洋
執行役員
加賀スポーツ株式会社
代表取締役社長
ポジティブ思考で失敗も糧に、
これからもアミューズメント業界と共に
EPISODE_01
無我夢中で働いた10年間
学生時代、私は金融業への就職を考えていたので、加賀電子という会社は知りませんでした。当時、父が電子部品関係の会社に勤めていたこともあり、「面白そうな会社だから面接を受けてみれば」と言われ、入社試験を受けました。
最初の配属は千代田区外神田にあった目黒営業所でした。現在の社長が、当時の営業所長でした。新人時代、必死に仕事に取り組みました。そして、先輩や同僚と食事に行ったりお酒もよく飲みました。入社初日から上野での花見へ参加して、その後に所長と一緒に現在の会長の家まで行ったりしたことを覚えています。当時は私も若かったこともあり、ほとんど家に帰らず、毎日仕事終わりにコミュニケーションを深めていたことは今でもよく覚えていますね。
その時私が担当していたのは、当時ブームだった家庭用ゲームのハードを含めた実装が主な仕事で、先輩にフォローしていただきながら忙しくこなしていました。また当時は営業所を拡張しているタイミングだったこともあり、その後は目黒営業所から新都心営業所、高井戸営業所と次々に異動となりました。配属される先々でお客様も扱う製品も変わりますが、電子部品の仕入れと販売という点では業務内容は一貫しています。
携わった仕事の中で大きなビジネスになったのが、アミューズメント事業でした。90年代まではゲームセンターの数がとても多く、“アーケード筐体”と呼ばれるテレビゲームやプリクラなどの市場が注目されていました。我々はメーカー様へご提案を行い、採用されて初めて売り上げの目途が立ち、そこからさらに販売が拡大し、大きな利益を生みだせるようになって、それがビジネスとして形になっていくのです。
そして当時、先輩や上司からのアドバイスで印象的だったのは「嘘をつくな」です。嘘をつくと、その嘘をごまかすためにまた嘘をつく、その繰り返しで良いことなんて一つもありません。当たり前のことですが、今でも後輩や部下に伝えるビジネスの基本です。
EPISODE_02
全方位営業が加賀電子の強み
我々が入社した80年代中盤から90年代は、アミューズメント業界が最も伸びた時代です。加賀電子でも新しい事業として成長し、遊技機器を扱う営業部隊と、ゲームセンターなどのアミューズメント施設向けの機器を扱う営業部隊ができ、業績を安定的に伸ばすことができていました。しかし、高機能な家庭用ゲーム機が次々に登場すると状況が一変し、それまで何万枚と受注できていたものが徐々に減少していき、市場が大きく変化していることを肌で感じるようになりました。しかしこういった苦境を乗り切るために必要なのが、要因の考察と、視野を広げてその他の分野の伸びに注力することです。加賀電子は常に全方位での営業力強化を考えているのです。
そして2000年以降の私は、大手通信キャリアの通信ビジネスに参入した会社への出向を経て、新規事業開発室や事業推進課へ移り、2003年からは加賀電子の関連会社である株式会社デジタル・メディア・ラボで、映像とゲームソフトの製造開発に携わってきました。
さまざまな部署を経験してきましたが、働く環境が変わっても、お客様が喜んでくれることを目指す姿勢は変わりません。お客様も組織の中で動かれているので、会社員としての立場を考え、お客様が社内に持ち帰ったときに調整しやすい配慮など、お客様の立場に立って考えた気遣いを大切にしています。
CGやゲームが好きで入社したデジタル・メディア・ラボの社員は、物を仕入れて売る商社の営業とは違う感覚を持っています。彼らと仕事をすることで得る新鮮な刺激も、全方位営業の産物ではないでしょうか。
EPISODE_03
失敗はポジティブに
私には失敗談や苦い思い出も多くあります。複数社による相見積もりになると、価格競争に負けて失注することもあります。それを上司に電話で報告すると「なぜそこで帰ってきたのか?チャンスは本当になかったのか?」と言われ、すぐにお客様のもとへひき返し、なんとか受注できないかと粘る。結果はともかく、この時に最後まで諦めない姿勢の大切さを学んだように思います。また過去にはお客様が倒産し、売掛金を回収できなかったこともありました。先方の社長や経理担当者とも面識があり、ある程度関係が築けていたので、よりショックが大きかったですね。
あとは大量の在庫を発生させてしまい、「在庫は罪の子」という会社の考えから責任問題が問われたこともあります。今は相対的に社員が責任を取ることを良しとはしない傾向ではありますが、加賀電子では社員一人ひとりが経営者であるということを意識するように教えていただいているので、どう自分で責任をとろうかと必死でした。最終的には、現在の会長が「私の責任だ」とかばってくれて場が収まったという話を、後日先輩から聞きました。もちろん厳しい指導を受けましたが、あのときの会長のお気持ちには、ただただ感謝の気持ちでいっぱいで、今でも忘れられない出来事です。
今振り返ると、20代30代の頃は、いろいろなことがありましたが、失敗の辛さや苦しさを乗り越えてこられたのは、必死にやっている自負があったからだと思います。
EPISODE_04
失敗を恐れないチャレンジ精神を求める
加賀電子が持つ一番の強みは、明るい社風です。明るい人間が多く、ポジティブで切り替えが上手な人間ほど活躍しているように感じます。たとえ失敗しても敗者復活を認めてくれるという社風も大きな強みでしょう。前述のように仕事に失敗はつきものです。厳しいことを言うようですが、学生時代の自信は、社会に出たらそれほど役に立たないこともあります。挫折することなく二度と同じ失敗をしない、次に活かしていける素直な姿勢を持って欲しいと思います。
私は、加賀電子はチャレンジができる会社だと思っています。最近は自分の物差しを自分で決めてしまう方が多いようですが、自分の可能性を信じ、チャレンジ精神を持った多くの学生に来ていただきたいと思います。
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