加賀電子株式会社 新卒採用

PROJECT

仕事を知る

BUSINESS FIELD STORY 03

MITSUHIRO KUMABE
熊部 光洋
執行役員
加賀ソルネット株式会社
代表取締役社長
お客様のニーズを第一に、
未知の世界でも新規事業を興す気概
EPISODE_01
「モニター男」と呼ばれた、
パソコン黎明期
大学を卒業し、故郷の熊本で就職活動を行っていた私が加賀電子に入社したのは、加賀電子で働いていた同級生のお兄さんから「とにかく良い会社だから」と勧められたためでした。1985年の入社当時、湯島にあった本社は鉛筆のように細いビルで、なんて小さな会社だろうと驚きました。それでも受付の方をはじめ、皆さんの印象がとても良く、この会社で働きたいと思いました。
海外事業部を志望していた私の最初の配属は、中国向けの部品ビジネスを担当していた部署でした。しかし、当時の海外ビジネスは難しいことも多く、残念なことに1年足らずで閉鎖。私は国内営業部ソフトウエア営業課に異動となり、そこでは、在庫になったモニターの国内販売に携わりました。今では、パソコンは家電量販店で販売されていることが当たり前になっていますが、当時はマイコンショップなどの専門店でしか取り扱っていなかったのです。私はライトバンにモニターを積んで、主に西日本エリアを売り歩くという営業活動をしていました。
社内で完成品を扱っていたのは海外営業課と私だけだったので、社内では「モニター男」と呼ばれていましたが、PC-98が登場し市場が急成長すると今まで抱えていた在庫があっという間に全てなくなり、“お代わり注文”をいただくほどたくさんの引き合いをいただきました。そして1993年には、先行企業の営業部隊を迎え入れ、10人のスタッフで年間110億円の売上げをつくるまで業績を伸ばすことができました。私は30歳で課長を任せていただき、結婚もして、もがいていた時代からようやく充実し始めました。
EPISODE_02
お客様への提案が、
加賀スポーツへ発展
その後、量販部隊に異動となり、2004年には家電量販店向けの専門部隊を立ち上げました。オリジナルにカスタマイズしたパソコンや、海外向けのシム付き携帯電話などを提案する中のひとつに、ゴルフビジネスがありました。当初はポイント還元の幅を広げる目的だったのですが、先方のご担当者の熱意に影響を受け、ゴルフクラブの卸売りを始めることになりました。そして、仕入先様の一社をM&Aする形でFYT株式会社が発足、それが今の加賀スポーツ株式会社です。
まったく未知のゴルフ事業への参入に、社内からは「お前がゴルフをやりたいだけだろう」という声もありました。私自身も会社の立ち上げまでは想像していなかったので、とても苦労しました。しかし、電子部品でもゴルフクラブでも、お客様との信頼関係を強くし、常に新しい情報を交換するという、卸売りとしてのビジネススタイルは一緒です。
2005年からは「ゴルフプラザ アクティブAKIBA」がオープン。エンドユーザー向けの店舗運営は不安もありましたが、都心で楽しめるゴルフレッスンは大きな話題になり、テレビをはじめ多くの取材で広く話題になりました。視察にお越しいただいたメーカー様からも高い評価をいただき、フィッティングスタッフの方々などのご協力もあって、今も多くのお客様で賑わっています。
アクティブAKIBAには、バッティングセンターも併設されています。80km〜160kmの球速調整機能のついたマシンは、九州のメーカー様に依頼し開発していただきました。子どもから大人まで多くの皆さんに楽しんで利用してもらったことで、打席あたりの売上げ日本一を記録し、おかげさまでこちらも大変話題になりました。
EPISODE_03
より広いお客様へ、
より多くのサービスを
現在、代表取締役社長を務める加賀ソルネット株式会社は、加賀ハイテック、加賀ソルネット、加賀エデュケーショナルマーケティングの3つの会社が一つになったものです。
加賀ソルネットはBtoBを中心にマンション備え付けの家電や商業施設向けの大型監視カメラ、官公庁向けの機材などを扱っているソルネットカンパニー、BtoCがメインで量販店向けのパソコンやキッチン用品、さらには海外企業の総代理店を請負っているハイテックカンパニー、学校教育機関向けの事業を展開しているEMカンパニーで構成されています。昨年までは3人のカンパニー長がそれぞれ高めあい、いい意味で競い合うような形でしたが、今は3カンパニーがどう効率的に協業できるかを目標にしています。
民間企業からコンシューマ、官公庁から教育機関、あらゆるお客様とのビジネスが加賀電子の強みです。これは創業者の塚本会長がいろいろなことに興味を持ち、とにかくトライする精神を社員全員に伝えてくださったことに起因します。時に突拍子も無いことでも、見方によっては我々のビジネスになり得るかもしれない。異業種でも共通する商売はきっとある、と教えられました。この考え方は今後もしっかり継承したいと思っています。会社としてもM&Aを積極的に進めており、常に新しいビジネスを受け入れられる準備ができています。
EPISODE_04
チャレンジ無くして、
継続すらあり得ない時代
「常に変化する世の中では、今やっていることが必ずしも正しいとは限らない」と私はいつも社員に伝えています。 たとえば「SDGs」という言葉。これまで企業は経費を下げることを第一に考えてきましたが、これからは違います。欧米市場をはじめ、持続可能な社会への取り組み姿勢を企業としてしっかり示していないと、どんなに良い製品でも買ってもらえないほどまでに、企業の取り組み姿勢の重要度が高まっています。誰もが認める対応を我々がお手伝いする、そこにチャンスがあるはずです。
そして新しいことにチャレンジしなければ、継続もできません。頼もしいことに、社員たちは毎日のようにさまざまな企業をご訪問させていただき、新しいビジネスを探しては、私のもとに持ち込んできます。もちろん新規事業には、メリットもあればリスクもあります。お話をいただいた後に精査して、やはり無理ですという結論となってしまうこともあります。しかし、チャレンジを面白いと捉えることができる、チャレンジ精神を持った新入社員に、是非来ていただきたい。それが、モニターからゴルフクラブ、キッチン用品にまでチャレンジしてきた私が求める人財です。
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