加賀電子株式会社 新卒採用

PROJECT

仕事を知る

BUSINESS FIELD STORY 01

MITSUHIRO NOHARA
野原 充弘
常務執行役員
会社を伸ばし、私を成長させたのは、
時代を捉える力と野心
EPISODE_01
ファミコンブームで、
大きな飛躍
私と加賀電子にはちょっとした縁がありました。母の姉が、当時の監査役をされていた方の奥様で、私が大学を卒業する際に声をかけてくださったのです。私は出世願望が強く、働くのであれば伸び盛りの若い会社をと考えていました。当時は社員も200人ほどの会社でしたが、将来性を感じお世話になることを決めました。
最初の配属先は吉祥寺から10分ほど歩いたところにあった多摩営業所です。今や吉祥寺は住みやすい街ランキング上位に入りますが、当時の吉祥寺は、井の頭公園はともかく、道は細くて車は混むし、特急は止まらないし、あの頃の私は不便さばかりを感じていましたね。実際、後に高井戸に移転したほどです。多摩営業所で4年間勤めた後、北関東営業所に移りました。そこで大きな仕事に出会います。
当時日本中でブームを巻き起こしていた家庭用ゲーム機の、ソフト制作からカートリッジのアッセンブル(基板実装)までを受注することができたのです。当時は人気ソフトとなれば100万本の販売数は見込め、人気がなくても60万本ほどは売れた時代です。詳しい金額は伝えられませんが、とにかく大きなビジネスでした。
そして80年代に、もう一つ大きなビジネスになったのが電子化の黎明期を迎えていたパチンコやアーケードと呼ばれるゲームセンター用のゲーム機が大きな利益を生みました。今でこそアミューズメント産業は認知されていますが、当時は同業他社も手掛けていない仕事でしたので、足繁く通い、ビジネスに繋げることができたので、会社の発展に貢献できたと考えております。
EPISODE_02
仕事も余暇も、
充実した海外生活
その後も営業一筋で、国内のいろいろな部署で経験を積んでいましたが、2002年から香港勤務を任されました。夫婦で赴任し、仕事も順調でしたが、好奇心の強かった私は半年くらい経過すると、また違う経験をしたくなっていました。そうしたら、それを会社も察してくれたのか、半年後に中国の上海に赴任となりました。
当時のミッションは、中国内の新しい仕入先様を発掘することや、お客様へ現地の工場などをアテンドすることでした。着任当初の季節は冬で、大気がうっすらと灰色がかっていたせいか、あんなに出たいと思っていた香港を恋しく感じました。しかし季節が変わり、暖かくなるととても快適で、私も妻もすっかり上海贔屓になりました。なんといっても食べ物が安くて美味しいので、当時は1元が15円でしたが、10元で本格的な定食が食べられるのは魅力的でした。そして休日は、ゴルフや中国語を楽しく学んで過ごしました。
それから1年半後、次はアメリカのサンノゼへ赴任。当時アメリカでは、衛星ラジオの根幹となるチップを製造する企業とのビジネスに取り組みました。日本企業からの紹介はいただいていましたが、飛び込み同然で営業に行ったところ、すっかり意気投合し、日本のカーステレオメーカーへのハンドリング(出荷等を含む各種調整)を一手に受注できたのです。頑張ってくれた現地スタッフへ日頃の感謝を込めて、当時のスタッフ7名全員でクリスマスにラスベガス旅行をしました。 これは入社当初からですが、私はこれまで関わった同僚や部下の顔を、今でもはっきり思い出すことができます。良いビジネスにチームワークは欠かせません。また、その雰囲気づくりも大切な要素だと仕事を通じて学びました。
EPISODE_03
時代に即し、人を育てる、
加賀電子の強み
2007年ころから始まったリーマンショックにより、シリコンバレーの景気も落ち込み、2010年に日本に戻りました。幸運なことに海外赴任前にお世話になっていたお客様の繋がりから、電子書籍のビジネスなどに携わることができました。家庭用ゲーム機ほどのヒットには至りませんでしたが、時代に即したビジネスができることは加賀電子の大きな強みです。現在はヘリコプターを輸入し、全国の自治体や警察に販売しています。
また、環境分野では脱炭素社会を背景に、ボイラーをスペインから購入するなど、若い社員たちが大きなビジネスに発展できるように、ビジネスの種を育てています。
加賀電子が持つ最大の強みは、営業担当一人ひとりが、仕入管理から支払いサイトの構築、利益率の計算、回収等、一から十まですべてをできることにあります。もちろんこれらは最初からできるわけではありません。最初に先輩から教わる基本であり、私も入社当初から身につけました。 加賀電子には「すべてはお客様のために」という経営理念があります。ここでいう「お客様」には、仕入先様も含まれます。仕入先様の協力なくして商売はできません。良いものを買わせていただく気持ち、「利は元にあり」の心持ちを忘れることなく、お客様と接することが何よりも大切です。
EPISODE_04
野心を持ち、
入社10年で光ってほしい
これまで多くの新入社員を見てきましたが、伸びる人財は野心を持っていると考えています。「偉くなりたい」、「新規顧客を開拓したい」、「新たなビジネスを立ち上げたい」など、闘争心とまでは言いませんが、仕事には開拓者精神と上昇志向がやはり必要です。会社が大きくなればなるほどその傾向は強まります。私は27歳で営業所長を経験させてもらいましたが、当時のお客様からは「ガキ大将」と親しみを込めて呼ばれていました。気恥ずかしい部分もありましたが、野心あってこそ後々の大きなビジネスに結びつくものです。
加賀電子には若い社員でもやりたいことがあれば積極的に提案し、良い案があれば役員からの承認を得て、ビジネスを任せてもらえる土壌があります。努力している社員は、必ず周りが見ています。もちろん仕事ですから辛いことも多くありますが、若い時だからこそ体力も発想も出し惜しみせず、存分にその力を発揮していくことで、入社10年目を迎えるころの皆さんがどのように成長しているのかを楽しみにしています。
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