加賀電子株式会社 新卒採用

PROJECT

仕事を知る

BUSINESS FIELD STORY 02

MOTONORI TOSHINARI
俊成 伴伯
常務執行役員
加賀電子のビジネスは地球規模、
勇気を持って世界へチャレンジを
EPISODE_01
家庭的な営業所で、
お客様に育てていただいた新人時代
1982年、営業職として入社した私は、小岩にあった京葉営業所に配属されました。当時は一つの営業所が一つの会社という感覚だったので、営業所長は自分の社長というイメージを持っていました。また、当時営業所には10名ほどの社員がいましたが、平均年齢が20代後半と若く、家庭的な雰囲気でしたね。仕事はまるで分かりませんでしたが、先輩の後についてお客様のところへ行き、夜は毎日先輩方に食事に連れて行ってもらって、活力に満ちた社会人生活を送っていました。
最初に担当したのはブラジルのお客様でした。当時は赤坂にあった日本支社に、毎日のように通いました。受注したテレビやラジカセの部品を国内で集め、ブラジルに輸出するのですが、数量も種類も非常に多く、お客様に教えていただきながら、部品の調達から梱包出荷まで自分一人でやっていました。次第に商品知識が増え、ガムテープの使い方も上達し、後々の部品営業の礎になりました。お客様に育てていただいたようなものです。
それから4年ほどで営業所長を任せていただきましたが、先輩方が新しい営業所の立ち上げや本社に異動された結果です。当時はまだ自分の売り上げのことだけで頭がいっぱいなのに、営業所全体の経理面を管理するのは苦労しましたね。それでも後輩達の頑張りで売り上げが伸び、毎年新人を迎え入れることもでき、営業所の業績が安定したところで、新たな目標を考えるようになりました。
EPISODE_02
社長に直訴し、
念願の海外へ
5〜6年ほど京葉営業所の所長を勤めたところで、自分の仕事、部品営業が海外でも通用するのかどうかを考えるようになりました。当時、加賀電子では海外向けにTAXANブランドを立ち上げ、アップル社向けパソコン用モニターを売っており、これが欧米でシェア1位になるくらいヒットしていたことにも刺激を受けました。そこで私は会社に、「1年間休職して海外を回りたい、でも加賀電子が好きなので、1年後に会社に戻して欲しい」と伝えたのです。
最初は直属の部長に相談しましたが「俺には判断できない」と言われ、直接常務に伝えると反対され、当時社長だった今の会長に直訴しても、やっぱり断られました。しかしその意欲を認めていただけたのか、念願かなって海外事業部に移れることになったのです。32歳だった私は、アジア担当となり、当時一番活気に溢れていた香港に赴任しました。会社が自分のやる気を認めてくれたことは嬉しかったですね。
TAXANブランドはすでに香港にも展開していましたがオフィスはなかったので、まずは一人で香港法人の立ち上げから取り組みました。現地の代理店の方に相談して、部屋を借りるところから始めて、6年後には年間30億の実績を残す、従業員約50名規模の会社にまで育てることができました。当時は円高で、お客様が海外生産にシフトし、中国の鄧小平氏が深圳市を経済特区としたことで本格的な中国生産が始まるなど、あらゆるタイミングに恵まれたことで、日本企業からの仕事が増え、忙しくも充実した日々を過ごしました。
EPISODE_03
海外で学んだ、
文化の違いと加賀電子の強み
1998年からはTAXAN USAに移り、翌年からはTAXAN USAの社長を拝命しました。 香港もアメリカも日本とは商習慣が全く異なります。当時、現地採用のスタッフが、ある日突然辞めることも珍しくありませんでした。自分の能力を発揮でき、より給料の高い会社に転職することが当たり前の文化なのですね。映画で見るような一緒に頑張って乗り越えていこうというチームスポーツのイメージとは異なり、個人主義が強く、家庭が第一。ある意味では会社は給料をもらう場所と割り切っているので、やはり2年くらいで辞めて新しい会社に行くことが当然の社会でした。「給料はそこまで出せないけど、頑張ってくれ」という感覚は通用しないものなのだと、とても勉強になりました。
現在はEMS事業部長として、自動車や産業機器メーカーをお客様に、設計が終わった製品の基板実装を請け負っています。
加賀電子の強みは10カ国21拠点の工場を持ち、お客様のすぐそばで受注・製造・納品まで一気通貫して対応できる点です。いつでもすぐ近くでお役に立てるという意味から、我々はコンビニ型とも呼んでいます。
自分たちが良いと思うものを売りつけるのではなく、お客様の困りごとや要望をしっかり聞き出し、具現化し、解決する姿勢が大切です。もちろんこれはEMSだけでなく全ての事業に言えますね。
EPISODE_04
正直に聞く勇気、
海外に飛び出す気概を
毎年新入社員を見てきていますが、新入社員に望むことは、分からないことを「分かりません」と素直に伝える勇気と、報告・連絡・相談のホウレンソウです。新入社員は仕事がわからないのは当たり前です。例えばわからないことがあるのに、わかっているというように一度嘘をついてしまうと、小さな嘘でもつき続けなくてはなりません。正直に伝える勇気を持ち、先輩と一緒にチームで解決することが大切です。私自身、嘘をつかなければある程度の悩みは解消されると考えており、面接でもその素養を見ています。
前半で私自身のことをお話ししましたが、海外志向のある方にももっと来て欲しいですね。会社から「能力があるから行ってほしい」と言われる社員と、「能力は足りていないけれど、海外で挑戦したい」と自ら発信してくる社員とでは、後者が成功すると考えています。自分からチャレンジする人間は逃げ場をつくらない、踏ん張りが違います。
人間は何年間か仕事を経験した30歳前後が一番アイデアを持っていると、私は思います。そのアイデアを吸い上げることが上司の仕事です。自由に会社に提案が出来るような人財をたくさん育てることができれば、加賀電子はさらに伸び続けられるでしょう。
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