ニュースリリースNEWS RELEASE

2025年 加賀電子グループ8大IRニュース

2025年12月24日

加賀電子株式会社(代表取締役 社長執行役員:門 良一、本社:東京都千代田区、以下「当社」)は、

『中期経営計画 2027』初年度となる2025年をIR視点で振り返り、本年の8大ニュースを決定しましたので、ご紹介いたします。
 
 

■『中期経営計画 2027』が始動:4月

2024年11月に公表した『中期経営計画2027(2025-2027)』がスタートしました。

「自律成長+新規M&A」を柱に、電子機器・部品販売の「商社ビジネス」と基板実装・モノづくりの「EMSビジネス」を成長ドライバーの両輪に据えて、本計画の最終年である2027年度(2028年3月期)に達成すべき経営目標として、「売上高8,000億円以上、営業利益360億円以上、ROE12%以上」と定めました。

次期中期経営計画策定に関するお知らせ

 

■小型無線モジュールを100%内製化:4月

当社の連結子会社である加賀FEIは、当社のEMS事業会社である、KAGA ELECTRONICS (THAILAND) および加賀EMS十和田との協業のもと、本年4月より小型無線モジュール製品『CONTINECT(コンチネクト)』の生産を100%内製化しました。

無線モジュールは今後も需要拡大が見込める成長市場です。当社グループとして、開発・生産・販売を一気通貫で行う体制のもと、事業競争力の強化と付加価値の向上を図り、3年後には関連ビジネスも含め売上高100億円を目指します。

加賀電子グループ、小型無線モジュールを100%内製化 ~タイおよび十和田のグループ工場で『CONTINECT(コンティネクト)』製品の本格量産を開始~

 

■監査等委員会設置会社へ移行:6月

当社はこれまで、指名・報酬委員会の設置や委任型執行役員制度の導入など、コーポレート・ガバナンス体制の強化に取り組んでいます。

監査等委員会設置会社への移行により、権限移譲を通じて意思決定の更なる迅速化を図り、「経営に関する意思決定・監督機能」と「業務執行機能」の分離を促進し、それぞれの役割を明確にすることで、取締役会機能および業務執行機能の強化を図ります。本施策に併せて、当社初となる女性取締役も誕生しました。

監査等委員会設置会社への移行に関するお知らせ

 

■協栄産業TOB(株式公開買付け)を実施:7月

当社は、「中期経営計画2027」において、「大手顧客向けの電子デバイスの拡販」「海外市場を中心としたEMSビジネスの拡大」とともに「M&Aによる新たな事業収益の獲得」を成長ドライバーとして位置付けています。

この中期経営計画で描く成長戦略の一環として、協栄産業株式のTOBにより同社株式を54.48%し、当社の連結子会社としました。さらに同年11月には三菱電機保有株を全株取得し、100%子会社となりました。

協栄産業株式会社株式(証券コード︓6973)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ(概要)

 

■当社最大規模の自己株式取得および株式消却を実施:8月

当社は、『「中期経営計画 2027』において策定した資本政策として、キャッシュアロケーションについては、「成長投資と株主還元に積極的に配分し、余剰の資金は株主還元に充当する」、また、株主還元については、「連結配当性向およびDOEを目安に積極的かつ安定的な配当を実施し、自己株式取得は利益水準や資本効率性に応じて機動的に行う」を基本方針に定めています。

今般、CGコードの要請に沿った政策保有株式縮減の観点から売却意向があった主要取引銀行4行の保有株式を総額144億円で全株取得しました。加えて、取得した492万株は全数消却しました。発行済株式総数の9.4%に相当します。

自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果および取得終了ならびに自己株式の消却に関するお知らせ

 

■『統合レポート 2025』を発行:10月

当社は、株主・投資家をはじめとする幅広いステークホルダーの皆さまに向けて、当社グループの中長期にわたる価値創造の取り組みを分かりやすくお伝えすることを目的に 2018 年から『統合レポート』の制作を開始し、今回で8 冊目の発行となります。

今回のレポートでは、『中期経営計画 2027』をメインテーマに据えて、経営トップならびに計画策定責任者から各施策を詳細に説明するとともに、当社の成長ドライバーである EMS 事業の今後の展望について、当該事業会社責任者の現場の声を対談形式で掲載しました。この他、社外取締役や今年度より制度移行した監査等委員の議論、更には、TCFD 提言に基づく開示を新規に掲載いたしました。

『統合レポート 2025』を発行

 

■タイにEMS新工場を建設:11月

当社は、アセアン地域で増大するEMS需要に対応するため、連結子会社であるKAGA ELECTRONICS (THAILAND)において、年内稼働を目途に、タイでは3番目となる新工場を建設しました。

「自動化」「省人化」をコンセプトに設計した新工場では、当社グループの中国拠点にて自社開発した表面実装機やはんだ槽などから成る実装自動化ライン導入による、サイクルタイム短縮と生産量変動にフレキシブルに対応した高効率な生産体制を構築し、中長期的に増大が見込まれる既存顧客からの基板実装需要への対応を図ります。

加えて、完成品組立ラインの新設により、米国向けをはじめ多様化するお客様のニーズに柔軟かつ迅速に対応し、同国で展開するEMS事業は、これら3工場を合わせて5年後には売上高500億円を目指します。

タイにおけるEMS新工場建設のお知らせ

 

■東芝テックと小売業界における製品の開発・製造協業に向け基本合意:12月

当社と東芝テックは、小売業界向け製品の開発・製造に関する協業に向けた基本合意書を締結しました。

両社は本合意に基づき、製品企画から製造、部品調達、セットアップまでを含む包括的な協業体制を構築し、小売業界向けの高品質な製品供給を目指します。

東芝テックと加賀電子、小売業界における製品の開発・製造協業に向け基本合意

 

 

2025年は、このような積極的な企業活動とともに、順調な業績進捗もあいまって、年後半からの当社株は年初来高値、上場来高値の更新を続け、時価総額は2,000億円の大台に乗せました。(同年12月24日現在)

当社は、来る2026年も更なる企業価値向上に向けて、積極的かつ戦略的なIR情報の発信に努めて参ります。

 

それでは皆様メリークリスマス!そして、良いお年をお迎えください。

 

加賀電子株式会社

IR・広報部長 白井 一郎

Email: i_shirai@taxan.co.jp

〒101-8629 東京都千代田区神田松永町20番地

TEL: 03-5657-0106

 

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