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加賀電子グループ、小型無線モジュールを100%内製化 ~タイおよび十和田のグループ工場で『CONTINECT(コンティネクト)』製品の本格量産を開始~

2025年5月22日

加賀電子株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:門 良一、以下「当社」)の 連結子会社である加賀FEI株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:塚本 剛、以下「加賀FEI」)は、当社のEMS(注1)事業会社である、KAGA ELECTRONICS (THAILAND) CO., LTD. (以下「加賀タイ」)および加賀EMS十和田株式会社(以下「EMS十和田」)との協業のもと、2025年4月より小型無線モジュール製品を100%内製化いたしました。

 

1.小型無線モジュール事業の経緯と狙い
加賀FEIは、2022年1月に太陽誘電株式会社(本社:東京都中央区)よりBluetooth®(注2)およびWireless LANモジュールに関わる商権、開発・製造技術ならびに知的財産権を承継し、自社ブランド『CONTINECT』を冠して、小型無線モジュール事業を開始しました。
加賀FEIは、自社内にエンジニア部門を擁し、LSIなど大規模集積回路の開発受託・製造受託を行ってきました。また無線分野においても、メッシュネットワークを活用した特定小電力無線モジュールの開発をはじめ、ソフトウェア・ ハードウェアともに多数の開発実績を有しています。こうした知見と経験の上に小型無線モジュールという新たなキー デバイスを加え、これまで取り組んできたネットワーク・クラウド、ソフトウェア開発、さらにはEMSサービスまで、幅広い 提案力によってIoTソリューションビジネスの拡大を目指しています。
事業承継の経緯としては、2022年1月より設計・開発機能を集約した「高崎開発センター(所在:群馬県 高崎市)を開設し、自社ブランド無線モジュール製品の開発を開始しました。2024年7月に一部生産機能を加賀 タイへ移管し、段階的に内製化を進めました。そして今般、2025年4月よりEMS十和田に量産ラインを立ち上げ、BCM(注3)の観点から安定供給が出来るよう体制を構築しました。
無線モジュールは今後も需要拡大が見込める成長市場であり、とりわけ加賀FEIの『CONTINECT』は、通信機器や産業機器、民生エレクトロニクス分野においてIoTを活用した製品化に取り組む国内外の顧客に対して有望な製品となります。開発・生産・販売を一気通貫で行うことで、事業競争力の強化と付加価値の向上を図り、3年後には関連ビジネスも含め売上高100億円を目指します。
(注1) EMS︓Electronics Manufacturing Serviceの略語。電子機器の開発・生産を受託するサービス
(注2) Bluetooth®ワードマークとロゴは、Bluetooth SIG Incが所有しており、ライセンスに基づき加賀FEI株式会社が使用しています
(注3) BCM︓Business Continuity Managementの略語。事業継続マネジメント

 

2.小型無線モジュール『CONTINECT』について
加賀FEIが事業展開する小型無線モジュール『CONTINECT』は、以下のような優位性を有しています。
1) 世界最小レベルの超小型Bluetooth Low Energyモジュール
アンテナも内蔵しており、ウェアラブル機器等の小型化が要求される機器に最適。
2) ソフトウェアを内蔵
ソフトウェア開発が不要な内蔵品もラインナップ
3) 豊富なラインナップ
Bluetooth Low Energy/Wireless LAN/Wireless LAN+Bluetooth機能を
各種パッケージでラインナップ。多様化するお客様のニーズに応じて、幅広い製品を揃えております。

 

3. 主な製品構成

 

EMS十和田に立ち上げた量産ライン

 

超小型無線モジュール『CONTINECT ES4L15BA1』

 

■ビジネスに関するお問い合わせ
加賀FEI株式会社(URL:https://www.kagafei.com/jp/)
ソリューション事業本部 モジュール製品事業部 事業企画部
〒222-8508 神奈川県横浜市港北区新横浜⼆丁⽬100番45
TEL 045-473-8030
Email︓ml-module_contact@jp.kagafei.com

 

■報道機関からのお問い合わせ
加賀電子株式会社(URL︓https://www.taxan.co.jp/)
IR・広報部長 白井 一郎
〒101-8629 千代田区神田松永町20番地
TEL 03-5657-0106

 

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