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社長メッセージ

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症パンデミックも3年目となり、この間、世界的な半導体などの供給不足や国際物流網の混乱・停滞も重なり、厳しい状況が続きました。加賀電子グループでは、さまざまな業界のお客様からのご要望に前広にお応えするため、グループをあげて半導体や電子部品など販売物量の確保に奔走し、まさに「すべてはお客様のために」の経営理念を実践してまいりました。

このような中、当社は次代に向けた持続的成長の指針として「中期経営計画2024(2022-2024)」を、そして、当社が取り組むべきESG(環境・社会・ガバナンス)の重要課題への具体的施策として「サステナビリティ中長期経営計画」を策定し、本年4月より始動いたしました。

「中期経営計画2024」では、「自律成長+新規M&A」を成長力の源泉に定め、電子部品の「商社ビジネス」と基板実装の「EMSビジネス」を成長ドライバーの両輪に据えて、モビリティ、通信、環境、産業機器、医療、ヘルスケアの成長分野に注力してまいります。本計画の最終年である2025年3月期には、「売上高7,500億円、我が国業界トップクラスの企業」を目指すシナリオを描きました。さらに、その先の「在りたい姿」として「売上高1兆円、グローバル競争に勝ち残れる企業」の実現を見据えています。

「サステナビリティ中長期経営計画」では、「持続可能な社会の実現」と「持続的なグループの成長」の両立を目指してまいります。その取り組みにあたっては、お客様、取引先、株主・投資家、従業員などすべてのステークホルダーの皆さまとの対話を尊重し、持続可能な社会の実現に積極的な役割を果たしてまいります。私自らが委員長を務める「SDGs委員会」を設置し、その直下に「環境」「社会」「ガバナンス」のワーキンググループを配して、グループ横断的にサステナビリティ経営を推進するマネジメント体制を敷いています。また、企業経営にとって何よりも大切なものは、事業の根幹を支える「人」であります。企業の持続的な成長のためには、社員一人ひとりのワークライフマネジメントの実現を積極的に支援し、心身ともに健康で明るく活き活きと働くことができるよう職場環境を整えることが重要と考え、健康経営を推し進めて参ります。経営トップのコミットメントのもと、「クリーンな地球環境を作る」「働きやすい会社、豊かな社会を作る」「持続可能な経営基盤を作る」の重要課題に対する方針や施策・目標を策定し、グループ一体となってサステナビリティ推進に取り組んでいます。

当社はこれからも「すべてはお客様のために」の経営理念のもと、これら経営計画に沿って持続的な事業成長の実現と重要課題への取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に寄与する企業活動を実践するとともに、さらなる企業価値の向上を推進してまいります。

2022年9月
代表取締役 社長執行役員門 良一